映画「窮鼠はチーズの夢を見る」二回目を見て(ネタバレ有り)

 

「窮鼠はチーズの夢を見る」とうとう映画公開されましたね!おめでとうございます!!

早速初日、わざわざ有休をとってもう一度観てまいりました!

前回見たときには気づかなかったことがでてきたので、熱が冷めないうちにまとめておこうと思います。

 

※あくまで映像と原作を照らし合わせた個人的解釈です。

前回書いたネタバレまみれの記事を踏まえた内容となっています。

物語は受取手によって解釈が無数に存在するものであり何が正解なのかとかはないと思うので、こういった考えもあるんですね、すっごい妄想爆発してますねという生暖かい目で見ていただければ幸いでございます。

以下ネタバレまみれですのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼恭一の気持ち

初回見たときはなんとなくだかまあ理解できんこともないかもしれない…くらいの恭一の言動ですが、二回目見ていると彼は割と早い段階で今ヶ瀬を特別視しているのではないかな?というように見えました。

女性の前では徹底して優しいキャラである彼が感情を大きく動かすのはいつも今ヶ瀬が相手です。

特に夏生登場辺りからはあからさまに今ヶ瀬が連れてきた相手に嫉妬したり、今ヶ瀬の初体験の話をされて珍しく怒ったりしています。結婚相手の不倫に全く気づきもしなかった人と同一人物とは思えない…

性を超えてまで大したことのない自分を理屈関係なく好きなんだという必死な今ヶ瀬が、彼の世界の中で今まで見たことのない人種だったんじゃないかなと思います。人を好きになるなんて理屈では到底説明できないので、何が本当のきっかけだったかなんてそれこそ恭一にしかわからないですが…

誕生日にものではなく思い出を願う今ヶ瀬に生まれ年のワインを贈った時、来年またあげるからと即座にサラッと言ったり、こういったところからしても彼の中で今ヶ瀬の未来は当たり前のように続くものである認識が窺えます。

今ヶ瀬が帰ってこない中今ヶ瀬の枕に顔を埋めたり、北京ダックを食べに行く時に嬉しそうに無意識に肩を組むところ、たまきにワインのことを聞くときの嬉しそうな顔、「馬鹿だね、お前は」の心底愛おしそうな顔、今ヶ瀬が座っていた椅子に座るたまきを無意識にどかすところ、海辺で今ヶ瀬に恋をする気持ちについて説かれて「あなたには分からないでしょうが」と言われたあと「わかるよ」と穏やかに返すところ、最初今ヶ瀬に見られて嫌がっていたスマホを後々見られても諦めるようになったところ、今ヶ瀬との2回目のベッドシーンで終わりに手をにぎりしめるところ、小さなピースですがところどころに散りばめられていて、恭一は恭一で自分なりに今ヶ瀬を愛して向き合おうとしていたところが見えてきます。というかあそこまで世間体を言い訳に逃げ回っていた恭一が自ら今ヶ瀬にキスをして抱かれに行った時点で彼の中では今後今ヶ瀬といる覚悟が決まったとしか見えない…

今ヶ瀬があなたじゃダメだと言い放つところで、彼なりの言葉や態度で愛を示してきたつもりが届いてなくて(そもそも恋愛脳と言われている今ヶ瀬には全然たりなかったんでしょうね)これ以上自分にはもうどうしてあげることもできないし一緒にいて傷つけるくらいなら解放してあげたほうがいい、と絶望した瞬間にすとん、と表情が抜け落ちるさま、大倉さんあまりに見事な演技だと思います。

別れたあと再会して二番手でいいから、と食い下がる今ヶ瀬に表情を一変させ「お前はもういらない」と冷たく言い放つのも、彼なりに真剣に考えて今ヶ瀬を愛していたのに、今ヶ瀬自身がそれを軽視する発言をしたからだと考えます。

 

▼「人を好きになりすぎると自分の形が保てなくなる」

たまきが発した言葉ですが、この台詞が目立つような演出がされています。

最初今ヶ瀬のことかなとは思ったんですが、後半の恭一のことも暗示しているのではないかなと思います。

前半流され流されを強調されてきた恭一ですが、後半は今ヶ瀬のことを忘れようと付き合って婚約まで行ったたまきとの別れを選んでまで今ヶ瀬を待つことを決めます。今までなら流されるがまま、誰と関係を持っても自然消滅していたであろうに、最後になって自分のエゴを通す姿勢には以前の彼の形はかけらもありません。

同じ時間を過ごして、初めてちゃんと相手と向き合うことを覚えたのに別れを選ばれて耐えがたい喪失感を得た恭一の中で、今ヶ瀬という存在はかけがえのないほど大切で衝動的にならずにはいられない相手へとなっていたんでしょう。

 

▼最愛の人から背を向けた今ヶ瀬

今ヶ瀬は最初に恭一と再会してからは人目も気にせずにラストチャンスと思ってアタックをかけまくっていたと思うんです。そりゃ長年の想い人が現れた上になんだかんだで離婚してしかも推しまくれば流されてくれるかもしれない人となれば夢中になってアタックしまくるでしょう。しかも相手は人の優しさに飢えているのでどんどん自分の手の内に落ちてくる感覚。(ポテトチップスのくだりとか耳かきのくだりとか屋上のくだりとかetc)

幸せを掴みかけている実感を得ている彼に、ままならぬ現実を見せつけたのが夏生との再会です。夏生と再会した時に店で恭一に「お前とオレは違う」という線引きをされますが、本人に言われるのはまだ気持ちの変えようがある希望があります(筋金入りの流され侍ですし…)。

しかし二回目に夏生と再会した時に言い放たれるのは「恭一はハーメルンの笛吹についていく鼠みたいなもんなの、みすみすドブに溺れされるわけにはいかない」という言葉です。夏生という第三者から放たれた「ドブ」という鋭利な言葉によって、彼はようやく恭一だけに向けていた気持ちに急ブレーキをかけ、目線を世間に向けざるを得なくなってしまったのではないでしょうか。そのあとにオルフェという映画の、主人公と違う世界を生きるが故に結ばれたのにも関わらず主人公との別れを選ぶ王女に自己投影をしている演出がなされるのはあまりに辛い…

元カノの夏生という比較できる存在がいて、ようやく恭一が今ヶ瀬を手放し難い存在であると自覚するきっかけになるのもまた皮肉な展開です。

結ばれても、そのことが引っかかっている今ヶ瀬にとってたまきの出現は夏生よりも恐怖だったのではないでしょうか。しかも過去恭一が付き合ってきた女のタイプを考えれば好みど直球ではなかろうかというキャラクターである。

本人の心の持ちようは当人同士のやりかたによってはどうにか変えられるかもしれませんが、絶対に個人の力では変えられないものは世間の目です。マイノリティである同性愛の道に巻き込んでいって本当にこの人を幸せにできるのか、やはりたまきを選んでしまうのではないかという気持ちが今ヶ瀬の中で最高潮に膨らみきっているときに、たまきを庇った恭一を見て選んだ答えが「あなたには俺じゃだめだし、俺もあなたじゃだめです」だったのではないでしょうか。ここで恭一が「そんなことはない」と否定していればまた違った未来があったかもしれませんが、あまりに辛そうな今ヶ瀬を見て恭一は彼との別れを承諾します。あのビンタは「否定してくれ」という今ヶ瀬の縋り付くような恭一への期待を裏切られたからこそ出てきたものだったのかなと思います。

 

▼二番手でいたい

恭一なりに今ヶ瀬を愛し、今ヶ瀬なりに恭一のことを考えた結果終わりを迎えた二人ですが、まあ案の定いい感じになっていた恭一とたまきがくっつき婚約までします。

それが今ヶ瀬と再会して二人はひっそりとヨリを戻すわけですが(最終的にたまきとの別れを選ぶとはいえここの流れはまさにド畜生だと思います)、「たまきとは別れる」という言葉を聞いた今ヶ瀬はまた恭一の元から去ります。

ここで思うのは、今ヶ瀬が街中で懇願した通りに二番手であることを選んでいれば今ヶ瀬は恭一から逃げる事はなかったんじゃないかなということです。

今ヶ瀬にとって最愛の恭一の二番手というのはズタズタに傷つくであろうとはいえ、一番楽なポジションであるのではないかと。上記に述べた通り、彼の世間体を失うことなく、自分で彼を違う世界に引きこんだという負い目は恋人である時ほどは無く彼との繋がりを持つことができる。繋がりだけはどうしても断ち切りたくなかった今ヶ瀬にとってこれほど美味しいポジションはない。

今までの恭一であればこの提案を受け入れていたんでしょうが、彼はもう今ヶ瀬との今後に覚悟を決めてしまっています。その提案を受け入れるはずもなく恭一は今ヶ瀬を選びます。

恭一の中で今ヶ瀬はもうとっくに「例外」になってしまっていたから。

ここが恭一を鏡の向こうの元の世界に戻せる最後のチャンスと思った今ヶ瀬は、前回の別れ時には置いておいて欲しいとお願いしていた灰皿をごみ箱に捨てるという行動をもって恭一に別れを突きつけます。

 

▼海辺のシーンの分割

最後二人で海辺に行くシーンは原作でも大事なポイントとなっていますし、キービジュアルやグッズで多用されているところから見ても映画において非常に重要なシーンです。それなのに、映画版では恭一と今ヶ瀬が別れるシーンでは全てを見せずに一旦切って、映画の最後の最後でシーンの続きを持ってくるという演出をしています。

このシーン自体は今ヶ瀬が恭一に向かって「あなたではダメだ」と言い放ち、苦しんでいるのを見かねた恭一が「もう終わりにしよう」という言葉を吐いて最期に海を観に行こうというものです。

それをあえてぶった切ってラストに持ってきて、そこから今ヶ瀬が泣きながら他の男に抱かれているのと同刻に恭一は今ヶ瀬を待ち続けるという演出につなげるのは、結局あの海辺で恭一が今ヶ瀬を止めなかったことで二人の未来は途絶えてしまったということではないのかなと思います。

これは本当に自己解釈なのでなんか言ってるわ…くらいに聞いて欲しいんですが「花より男子」という漫画のキャラクターで西門という男の子がいます。彼は生粋の遊び人で、いつなん時でもいろんな女の子と遊んでいるっていう設定なんですが、その彼が唯一特別視して手も出さずに大事にしていた幼馴染みの女の子サラという子がいます。その子が意を決して西門をとある場所に呼び出すんですが、これまでの柔らかで暖かな関係性を崩したくなかった彼はその場に行かずに約束を無視します。約束を破った西門にサラは別れをつげ、そこから二人は会うこともなくなるんですが、いろいろあって時間を経て二人であの約束の場所に立ちます。お互いがお互いを大切に思いつつも、その時に西門が

「2年前のあの朝が 俺達の一期一会だったんだな」

という台詞を言います。そして二人は恋仲になることもなく、大切な人、という関係を選んで終わります。(花より男子35巻より)

人生というのはいろんな人や物事の歯車が噛み合って緻密に巧妙に回っていきます。何が一つでもタイミングが狂うとうまくいっていたものも少しずつ狂い始め、下手をすれば壊れゆきます。夏生の「ドブ」発言から始まり、たまきの出現により否が応でも第三者の目を気にしなければならない、好きの気持ちだけではままならない現実に追い詰められ続けた今ヶ瀬の壊れかけた心を真の意味で止められたのは他でもないこのタイミングしかなかったのではないかと。引き止めるならあの夜から海辺の瞬間じゃなくちゃダメだったんだな、とあの流れを見て思いました。

 

▼溢れ話

監督のお話で、たまきが来てからモノトーンの恭一の部屋が少しずつ青に染まっていくというものがあったんですがなるほど、たまき自身のコートが青なのをはじめランチョンマット、カーテン、鍋と青いものが増えていました。

カーテンを青に選んであげたのは、青が好きであろうたまきのためだったと思うんですけど、時間軸的に今ヶ瀬に会った後に受け取ったそれは箱から開封されることもなく床に置かれたまま。開封したたまきのために仕方なしに取り付けたカーテンを見て今ヶ瀬が「だっさい色」って言い放ったあと「本当にな」っていう恭一お前本当に…

別れたあと潔く全部撤去してまた今ヶ瀬の黄色い灰皿を中心に据えていたところ、お前、お前本当にそういうところ…って思いました。

結局何色にも染まる彼が選んだ唯一の色は今ヶ瀬だったんですね…

 

 

 

ものすごいこじつけマン&深掘りマンなのでいろいろ書きました。

結局ラストまでの時点でお互いの愛のかたちは、恭一は「向き合い、待つこと」であり、今ヶ瀬は「自分が去ること」だったんじゃないかと。

背を向けた今ヶ瀬に「なんでそこで逃げるんだ〜〜!!!あと一歩だぞ!!!恭一は恭一なりに頑張ってたんだぞ…!!!」という気持ちになってしまい…前回見た時以上にこの気持ちが強く出てきたのでびっくりしました。正直に言ってこれまでいろんな人にしてきた仕打ちを思えばラストの救えなさって自業自得というか身から出た錆というかザマアミロ言ってもいいんですが、全然そういう気持ちになれずに可哀想…彼なりに向き合ったのに…という気持ちにさせてくるところが恭一という生き物の恐ろしいところだと思います…まさにズルイ男たる所以…

 

二人とも揃って別ベクトルのクズだな〜!!お互いどこがいいんだ!?と改めて見て思いますが、好きになるって理屈じゃないので恋愛の難しさと救えなさをひしひしと感じます。

愛って…なんだ…どこからが愛の定義に合致するんだ…わからない…

とりあえずたまきちゃん、どクズと別れられて結局よかったから…君なりの幸せを掴んでくれ…頼む…

 

「個を愛すること」という点において真摯に向き合った映画だと思います。

とりあえず忘れないうちに思ったことを書き殴りましたが、ここまでいろいろ考えさせられる映画に出会えた幸福を噛み締めています。

 

あと二回くらいは観に行くつもりなので新たな発見ができたらいいなあと思います。

試写会「窮鼠はチーズの夢を見る」 ネタバレ有り感想

 

Fan's Voice様の試写会に当選しまして、8/28に映画「窮鼠はチーズの夢を見る」の試写会に行ってまいりました。

6月公開予定だった映画で、大倉さんのファンということもあり非常に公開を楽しみにしていたんですが、コロナにより公開が延期…

なんとしても見たい!!と藁にも縋る気持ちで試写会に応募したらなんと当たってしまい…今までこういった懸賞系に当たったことないので当たったら当たったで物凄くテンパりました。

Fan's Voice様、貴重な機会をありがとうございました!

 

以下感想です。ネタバレまみれです。

ネタバレが嫌な方は絶対に見ないでください、うっかり見ても責任は持てません。

最後の方に上映後の行定監督のお話を記載しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

感情がグチャグチャになる映画でした。

美しくて、生々しくて、残酷。

 

正直に言ってこの映画は登場人物誰にも感情移入はできず、ただ変化していく人間模様を箱庭の主のように観察しているような気持ちになる映画でした。

 

大倉さん演じる大伴恭一は、言い寄られるとすぐに流されて誰とも寝てしまういわば「流され侍」。

息をするようにいろんな人と寝るのであまりに面白くてマスクの下でめっちゃ笑ってました。ここら辺原作はコメディタッチで描かれているのでまだ見れるんですが、大倉さんの飄々とした雰囲気で次次と相手を取っ替え引っ替えしていく様は清々しいほどのクズっぷりでした。天晴。

原作と比べて台詞が少なくなっている分、纏う空気や表情でいかに役を演じるかということが重要になってくる難しい役だったと思うんですけど、柔らかな空気を纏わせて人の良い笑みを浮かべながらどこか温度がない、肝心な部分に小さな穴が開いているような、そんな印象をうけました。それが今ヶ瀬と接していくうちに段々熱を持って「人」になっていくというか…うまいこと言えないんですが…終盤、泣きながら街を歩くシーン、横顔なんであまり表情は見えないんですが悲愴感がすごくて。あんな風に泣ける相手に出会ったというのが大伴の人生の最高の幸せで最大の不幸だなというのが伝わる大好きなシーンです。

とにかくもう、一部の隙なく大伴だったので、屋上で二人が乳首あてゲームで戯れあいながら笑い合ってる時に「アッ大倉さんの笑い声…大倉さんがいる…そういえばこれ大倉さんが演じてたんだった…」ってなったくらいでした。

一方で成田さんが演じる今ヶ瀬渉は大伴と初めて言葉を交わした時からずっと彼を思い続けている情の深いというか重い男。

すごい今ヶ瀬が可愛いんです。インタビュー等の媒体でも語られていますが、ずっと大伴を見つめる目がうるうるしていて、かと思えば恋敵でもある夏生を前にすれば深い沼のようなじっとりした暗い目をする。中盤、大伴が今ヶ瀬と夏生どっちを選ぶのかというシーンで、選ばれず一人残された今ヶ瀬が大伴が残したビールを彼の痕跡をなぞるように、噛み締めるように飲む姿に胸が掻き毟られました。また、大伴家にあるハイスツールタイプの椅子の上で体操座りをしながらタバコを物憂げにふかす様が繰り返し出てきます。その小さな小さなスペースだけが彼に許された場所であるかのように。まるで黒い野良猫のようでした。

 

ストーリーは割愛しますが、映画は原作と少し違うラストを迎えます。

それがもう辛くて辛くて…

 

流され流され今までやってきた大伴は、今ヶ瀬と過ごすうちに少しずつ行動に変化が出てきます。「自分で選ぶ」ということです。

今ヶ瀬と出会ってから、大伴自身が何かを選んだり自ら行動したりといった描写が増えていきます。(多分意図的に演出しているとは思いますがまだ一回しか見ていないのでちゃんと確かめたい…)

象徴的なシーンが三つあって、夏生を抱けなかった後に自ら今ヶ瀬にキスをするシーン。

今ヶ瀬と別れた後ゲイが集まるお店に行って彼を探すシーン。

もう一つは今まで体の関係を持った女性をフらずにナァナァにして自然消滅してきたであろう大伴が(作中で関係の終わりはちゃんとしなきゃダメみたいなこと言ってますがお前どの口が…とちょっと笑いそうになりました)、環をちゃんとフって自分の手で関係を終わらせるシーン。

選ばないって、とても楽な生き方です。自分で選ばずに相手が動くのを待っていれば責任も何も負わない。何も考えずに済む。

優しさがほしくて優しさを振りまいて、それで釣った人達の好意を咀嚼するだけで生きてきた。彼の優しさは他人のための優しさではなくて、ある意味自分のための優しさである。

そんな彼を自発的に動かしたのは、彼と対照的な今ヶ瀬の執念のような愛です。

今まで自分のために使ってきた優しさを、彼は終盤で環のために、今ヶ瀬のために優しさを持って別れを告げる。

今ヶ瀬が最後に覚悟を決められず逃げたとわかっていても大伴は二人で過ごした部屋に戻る。

大伴から逃げた今ヶ瀬は同刻、違う男に抱かれながら慟哭している。

大伴は今ヶ瀬の捨てた、彼のモチーフである灰皿を大事に洗って、彼がいつも腰掛けていた椅子に腰掛け、戻るかもわからない彼を待ちながら少し微笑むところで映画は終わります。

大倉さんが連載している日記の中で「追い詰められて見るチーズの夢は悪夢なのかもしれない」ということを仰っています。

追い詰められて最期に見る夢が最愛のご馳走で、口にすることもできないとわかっていれば確かに悪夢たり得ます。

それでもその夢を見続けることを決めた大伴。

こんなにも美しくて、それでいてこんなにも残酷なラストがあるか…と絶望しました。

 

同性愛は、現状結婚という愛の決着先がありません。

上映後の監督のお話で「大伴の部屋は水槽に見立てている。水槽の中で自由に泳いでいた二人はやがて大海を見たくなり、海に行く。真っ直ぐ進んだらいつかどんつきの海に辿り着くでしょう?でも辿り着いたところで水槽の魚は海では生きられない。で、帰ってきちゃうんです」というものがありました。

二人の愛の決着先は結局見つからなかった。

契約がないからお互い目に見えない「愛」というものに縋るしかない。

愛は見えないから、言葉や態度で示すしか無いんですが、他人のことなんて100%なんて絶対にわからない。

男女だって難しいのに、世間から奇異の目で見られる不安、ましてや大伴は所謂ノンケ。流され侍でいつ女のところに戻るかもわからない。

そんな永遠に付き纏う不安を抱えながら、ズタズタになりながら大伴を想う今ヶ瀬。

でもそういう不安を予め持っていれば、それが現実になった時に「ああ、やっぱりね」と思うことができる。予防線。

100%全てを信じて裏切られたときのショックは免れることができる。

誰だって傷付きたくはない。信じれば信じる程、良くなれば良くなる程ダメになったときのショックは抱えきれなくなっていく。

今ヶ瀬の抱える不安と相反して大伴は自分の方をちゃんと向いてくれるようになっていく。

自分のエゴでノンケだった大伴を茨の道に引き摺り込んで、そのせいでもしかしたら不幸にしてしまうかもしれないという恐怖。

そして耐えきれなくなった今ヶ瀬は、ずっと好きだった人に愛してもらえるという最高であるはずの幸せを掴みかけたのに大伴の元から去ります。

作中今ヶ瀬が見ていた「オルフェ」という映画に今ヶ瀬が抱える恐怖が反映されています。(自分と違う世界の人を愛してしまい、一度は結ばれるけど最終的に相手に別れを選ばれてしまう話)今ヶ瀬はこの作品の登場人物の王女に自己投影をしているという話を監督がしていらっしゃいましたが、そうだとすれば結局今ヶ瀬が去るという結末は遅かれ早かれやってくるものだったんでしょう。

冒頭は大伴←今ヶ瀬だった関係性が、最後の最後で見事に逆転します。お互いがお互いを想った故に行き着く恋の最期。それが余計に、どんなに愛しても相手が必ずしも自分のものになることはないという愛の残酷さに拍車をかけています。

結婚がスタンダードとされる世界ですがこの映画の中では不倫・同性愛をはじめとする様々な愛の形が登場します。何が普通なのか、普通とはなんなのか、そもそも普通とは誰が決めることなのか。認識がどんどん曖昧になっていく中、それでもどうしようもなく好きなんだという、純度の高いひりつくような登場人物達の気持ちだけが生々しく伝わってきます。

突き詰めれば恋愛って「相手が好き」という純粋な気持ちなんですが、人間だから、様々なしがらみが生まれる。ピュアな気持ちのままじゃいられない。

原作に大伴の台詞で「恋愛は業だ」というものがあります。言葉を限界まで削ぎ落として、まさしくその台詞を体現したかのような映画でした。

 

個人的にこの映画の後があるなら今ヶ瀬は永遠に戻ってこないと思うのでそれがまたつらい・・

 

話題の濡れ場ですが、いやそこまで描写しますか!????すごいな!!!!という感想は持ちましたが、なんていうんでしょうか、対女性の濡れ場は知り合いのエッチを覗き見してしまったようなソワソワ感が強かったです…

大伴と今ヶ瀬の濡れ場は、「おお、すげえ」と「今ヶ瀬、よかったね…よかったねえ…」という気持ちで見ていました。

全部画が非常に綺麗だったのでメッッッッッチャエッチだ!!!というよりは芸術品を見ているような気持ちでした。

 

私はこの映画観て結構ダメージを受けましたが、でも本当に観てよかったなと思います。推しが出ている、出ていない関わらず。

数々のシーンを思いだすと今でも涙が出てくるくらいの衝撃がありました。

正直人生の中で一番好きだと言える映画です。

人間の弱さ、愚かしさをこれでもかと眼前に突きつけられ続ける。

どんなに絶望的な中でも希望を持ってしまうし、うまくいっていると思っていたのに絶望に叩き落とされることもある。

それでもそんな濁流のような人生の中で足掻くキャラクターたちの愛おしさと美しさを見事に描き切っています。

少しでも観たいな、という気持ちがあればぜひ一度は観ていただきたいです。

そして濡れ場ばかりがメディアにフィーチャーされていますが、それは作品のピースの一つであり、主軸はとにかく重くてあまりに苦い物語です。

BLと括られてしまうにはあまりにも惜しい、人間ドラマの傑作だと思います。

これを観た方々がどんな感想を持つのか、今からとても楽しみでなりません。

 

上映後の監督の話ですが

「大伴の部屋がモノトーンなのは、今ヶ瀬の持ち物である黄色い灰皿とピンクのジッポーを目立つようにしたかったから。大伴が部屋に入ってきた時に黄色い灰皿があれば今ヶ瀬がいるって判断してるんです。あと日本人は白人と違ってベッドシーン時に肌の色が上手く出ないんです。それで周りの色調を落としてカメラのフィルターを使うことによって肌の色を映えさせることができました。」

「脚本が大倉のお尻から始まっていた。大倉のお尻から始まって動いていくカメラワークで後々今ヶ瀬の目線だった、ということに気づくようになっているんだけど、ただ単にお尻ドアップじゃ流石に直球すぎるってなって。自転車通勤させる流れになった」

「大伴って白いスポーティなスニーカー履いてるでしょ。オレ、自転車通勤してるから!っていう意識の高さを出したかったんです。ちなみに家は代官山で職場は品川ってなんとなく思ってて、実際ロケハンしたら使えそうな場所が結構あったからそのままその設定を採用しました」

「成田はゲイの役作りのためにそういう方にいろいろ話を聞いてきてくれて、報告してくれるんです。作品内でタバコを吸うってなった時にみんなどういうタバコを吸ってるのかって聞いた時、普通に電子タバコだよって返されたらしくて。でもあえて吸うならセブンスター!ってなって彼は作中セブンスターを吸っています」

「二人が結ばれたあと素っ裸で部屋をうろうろしているシーンなんですけど、あれは同性だからこそできた演出。あれが一番撮りたかったんです」

「二人が再会して街中で言い合うシーンですが、実を言うとあのあと1分くらいの映像があったんです。もうね、二人ともすごくいい演技してくれて、熱演。でもあえて切った。観た人に映画を能動的に考えてほしくて。本当に熱演だったけど(ちなみに出す予定は無いそうです)」

「ラブシーンを入れるべきかどうかは最初に決める。前作ではあえて入れなかったけど、今回は入れないとダメだなって。しかも極限まで俳優さん、女優さんたちに曝け出してもらわないと映画がリアルにならないから。」

のようなこぼれ話を聞けて非常に楽しかったです。完全に覚えているわけではないし、意訳ですが…!

映画「窮鼠はチーズの夢を見る」ネタバレなし感想

※ネタバレありの記事の内容の一部を抜粋、加筆しています、映画ネタバレ部分は全て消してありますが、原作の話は少しあるので心配な方は見ないことをお勧めします。

映画が公開されてしばらくしたらこっちの記事は消します。※

 

 

Fan's Voice様の試写会に当選しまして、8/28に映画「窮鼠はチーズの夢を見る」の試写会に行ってまいりました。

6月公開予定だった映画で、大倉さんのファンということもあり非常に公開を楽しみにしていたんですが、コロナにより公開が延期…

なんとしても見たい!!と藁にも縋る気持ちで試写会に応募したらなんと当たってしまい…今までこういった懸賞系に当たったことないので当たったら当たったで物凄くテンパりました。

Fan's Voice様、貴重な機会をありがとうございました!

 

 

以下感想です。

 

感情がグチャグチャになる映画でした。

美しくて、生々しくて、残酷。

 

正直に言ってこの映画は登場人物誰にも感情移入はできず、ただ変化していく人間模様を箱庭の主のように観察しているような気持ちになる映画でした。

結婚がスタンダードとされる世界ですがこの映画の中では不倫・同性愛をはじめとする様々な愛の形が登場します。何が普通なのか、普通とはなんなのか、そもそも普通とは誰が決めることなのか。認識がどんどん曖昧になっていく中、それでもどうしようもなく好きなんだという、純度の高いひりつくような登場人物達の気持ちだけが生々しく伝わってきます。

突き詰めれば恋愛って「相手が好き」という純粋な気持ちなんですが、人間だから、様々なしがらみが生まれる。ピュアな気持ちのままじゃいられない。

原作に大伴の台詞で「恋愛は業だ」というものがあります。まさしくその言葉を体現したかのような映画でした。

 

 

大倉さん演じる大伴恭一は、言い寄られるとすぐに流されて誰とも寝てしまういわば「流され侍」。

息をするようにいろんな人と寝るのであまりに面白くてマスクの下でめっちゃ笑ってました。ここら辺原作はコメディタッチで描かれているのでまだ見れるんですが、大倉さんの飄々とした雰囲気で次次と相手を取っ替え引っ替えしていく様は清々しいほどのどクズっぷりでした。天晴。

原作と比べて台詞が少なくなっている分、纏う空気や表情でいかに役を演じるかということが重要になってくる難しい役だったと思うんですけど、柔らかな空気を纏わせて人の良い笑みを浮かべながらどこか温度がない、肝心な部分に小さな穴が開いているような、そんな印象をうけました。それが今ヶ瀬と接していくうちに段々熱を持って「人」になっていくというか…うまいこと言えないんですが…

とにかくもう、一部の隙なく大伴だったので、某シーンで笑い合ってる時に「アッ大倉さんの笑い声…大倉さんがいる…そういえばこれ大倉さんが演じてたんだった…」ってなったくらいでした。

 

一方で成田さんが演じる今ヶ瀬渉は大伴と初めて言葉を交わした時からずっと彼を思い続けている情の深いというか重い男。

すごい今ヶ瀬が可愛いんです。インタビュー等の媒体でも語られていますが、ずっと大伴を見つめる目がうるうるしていて、かと思えば恋敵でもある女を前にすれば深い沼のようなじっとりした暗い目をする。

椅子の上で体操座りをしながらタバコを物憂げにふかす様が繰り返し出てきます。その小さな小さなスペースだけが彼に許された場所であるかのように。まるで黒い野良猫のようでした。

 

 

話題の濡れ場ですが、いやそこまで描写しますか!????すごいな!!!!という感想は持ちましたが、なんていうんでしょうか、対女性の濡れ場は知り合いのエッチを覗き見してしまったようなソワソワ感が強かったです…

大伴と今ヶ瀬の濡れ場は、「おお、すげえ」と「今ヶ瀬、よかったね…よかったねえ…」という気持ちで見ていました。

全部画が非常に綺麗だったのでエッチだ!!!というよりは芸術品を見ているような気持ちでした。(個人差があると思います)

 

 

私はこの映画観て結構ダメージを受けましたが、でも本当に観てよかったなと思います。推しが出ている、出ていない関わらず。

数々のシーンを思いだすと今でも涙が出てくるくらいの衝撃がありました。

正直人生の中で一番好きだと言える映画です。

人間の弱さ、愚かしさをこれでもかと眼前に突きつけられ続ける。

どんなに絶望的な中でも希望を持ってしまうし、うまくいっていると思っていたのに絶望に叩き落とされることもある。

それでもそんな濁流のような人生の中で足掻くキャラクターたちの愛おしさと美しさを見事に描き切っています。

少しでも観たいな、という気持ちがあればぜひ一度は観ていただきたいです。

そして濡れ場ばかりがメディアにフィーチャーされていますが、それは作品のピースの一つであり、主軸はとにかく重くてあまりに苦い物語です。

BLと括られてしまうにはあまりにも惜しい、人間ドラマの傑作だと思います。

これを観た方々がどんな感想を持つのか、今からとても楽しみでなりません。

 

ネタバレせずに感想って難しい…

ファスティングのはなし

 

※自己流で適当にやったファスティングの備忘録です、絶対に真似しないでください※


どうもこんにちは、食べるの大好き、酒も大好きひとでです。

自粛期間中にものすごく、ものすごく太りました。6月あるはずだった私の推しの丸山さんの舞台パラダイスがなくなり、自担にようやく会える!と励んでいたダイエットもモチベーションが死に、仕事もまあ最悪な調子でストレス発散として食欲に逃げまくった結果、気づけば立派な白豚がそこにいました。

こんなんじゃいかんな〜と思い、ダイエット当時頑張ってやっていたリン●フィットを久々にやったら全盛期の半分の消費カロリーがやっとの始末…全盛期200キロ消費てお前…お前…今100がやっとじゃ…どんな手を使っていたんだ…


そんな感じの生活を送っていたんですが、最近丸山さんの特技が「ファスティング」ということに決定したのもあって、ふとやってみようじゃないかという気持ちになったのであります。(特技がファスティングのアイドルって…何…??新境地…丸山さんはいつも私の知らない世界を見せてくれる革命者ですね…)

食べるの大好き、酒も大好きな丸山さんが食も酒も我慢した時の心境を知りたくなったというのもありますし、単純に人は食べないで生きていられるのか?という好奇心、食を抜いたら人間どれだけ体重へるんだろう?という興味もありました。最早ダイエットというよりは好奇心、それよりも丸山さんと同じ境地に立ってみたいという信仰心の方が強かったです。どうしようもない止められないオタク心…


そもそもファスティングというのは元々ダイエット目的で行うものではありません。現代人は過食、不摂生、食品添加物などによりかなり腸が汚れているんだそうで(身に覚えがありすぎる)「内臓を休めて全身に溜まった毒素を抜いて体をリフレッシュさせる」というのが真の目的らしいですね?ダイエットを頑張っている人がするものというイメージでした。

世界広しと言えど、「推しがやってたから同じ気持ちを味わいたい」を原動力にファスティング始める人はあまりいないでしょうね…


いきなり絶食すると体がびっくりするので、本来であれば「準備食」といって徐々に食べるものを減らすというものを一週間程ちゃんと順序立てて行うそうです。が、思いつきで始めたので前日の食事を味噌汁+少しのご飯だけにするという暴挙に出ました。(絶対に真似しないでください)


今回私は5日間の絶食期間を設けました。当初は3日間だけの予定だったんですが、脂肪からケトン体が発生しデトックスや脂肪燃焼が期待できるのが3日目以降とのことだったのでどうせやるなら…と延ばしました。

基本絶食中は水分・塩・酵素ドリンクのみ摂取可というものが多いです。思いつきで始めたので、よく言われている酵素ドリンクが手元にありませんでした。(でしょうね)

普通に仕事の日もありましたしぶっ倒れて迷惑はかけたくなかったため糖分、塩分摂取の手段として


・豆乳+米麹甘酒(たまたま家にあった)

・梅干し(たまたま家にあった)

・梅スッキリ(たまたま家に大量にあった)

・黒糖(たまたま会社にあったお土産)

・黒糖入黒飴

・昆布で出汁を取った味噌汁


を倒れない程度に摂取してました。しつこいですが絶対に絶対に真似しないでください、真似して体調崩しても責任持ちません。

しかしそれにしても上記のラインナップの行き当たりばったり感がすごいですね、私の人生のようです。

朝は豆乳甘酒、18時までに味噌汁を飲む、を基本とし、お腹が空いたら会社では黒糖、干し梅、家では梅干しと黒飴を食べて気を紛らわせてました。あと固形のものは上記以外摂取しませんでしたが、会社にいる時の昼ごはんはなにも食べないことを突っ込まれるのが嫌だったので、そのまま飲める冷製スープをひとつだけ飲みました。そして必ず水は二リットル飲むようにしました。でないと死ぬ…

あと大好物のコーヒー、酒は勿論禁止です。死ぬ…


断食5日間を簡単に要約すると

1日目 空腹感の頂点

2日目 とにかく眠い

3日目 食べられないことへの虚無

4日目 全能感からの何か食べたい気持ち

5日目 とにかく何か食べたい


てな感じでした。1日目と2日目が体調との戦い、3日目以降は体調は安定するものの何か食べたいという己の欲との戦いって感じでした。


詳細は以下になります。備忘録なので面白くはないし長いです。


1日目

朝味噌汁 昼冷製スープ 夜味噌汁

とにかく腹が空くので水を飲みまくり、我慢できない時は会社に放置されていた沖縄の会社からいただいたと思われる謎の黒糖、家から持ってきた梅スッキリを食べました。水を大量摂取したおかげでトイレが近くて仕事が捗らない(…)

また、頭痛がひどく我慢ができなかったので仕方なしに頭痛薬を投入。

上司がポリポリおかきを美味しそうに食べてるのを見てものすごく気が狂いそうになりました。さらに追い討ちのようにそこらへんに放置されっぱなしだった大好物のガトーフェスタハラダのラスクを配れと言われて軽い拷問気分を味わいました。うちの部署なんでこんなにいつもお菓子が溢れてるんだ、ダイエットに向いてない環境にも程がある。

クロニF初回で丸山さんがうろうろしながら冷蔵庫をあさったりして「ご飯探してる!」「ファスティングやめろや!」とメンバーにつっこまれていましたがなるほどこの耐え難い空腹感、ご飯粒のひとつだって探したくなるなと思いました。丸山さんはあの時開始2日目だったそうですが、1日目で私はもう限界です。セット内で食べられるものを探す丸山さん、卵ご飯食えるでと優しく教えてあげる大倉さん、すごく可愛い。(なんでセット内に卵ご飯セットがあったんでしょうか)

夜は味噌汁を一杯飲んで、空腹を紛らわそうとスプラ●ゥーンのガチマッチを久々にやりましたが開始連続四連敗してウデマエ割れたところでイライラが悪化し即行やめてふて寝ました。なに持っても見事に負けた。


2日目

朝豆乳甘酒 昼無し 夜味噌汁

ネットで見て知識は得ていましたがとにかく眠い。なにも食べずにエネルギー補給できないので体が勝手に省エネモードになるんですって、私自身はポンコツの極みだがこんな機能が備わっているなんて人体というものは本当によくできている。眠気に殺されるんかというレベルの眠さの上、たまたまテレワーク日だったというのもあって何回か意識が飛びました。し、昼休み時間は爆睡しました。その分仕事はちゃんとこなしたから許してくれ…

脳がぽやぽやしすぎて「ファスティング中止な」「集中力ゼロ」といつぞやメンバーにつっこまれていた丸山さんをぼんやり思い出します。

こんな頭も働かない、眠気もひどいとなればそりゃぽやぽやもする。

空腹の我慢にはだんだん慣れてきましたが、娯楽としての食がどうしても欲しくてたまらなくなります。口が寂しくてしょうがない。気を紛らわすために今までの丸の大切ご飯の動画を見返して丸山さんが楽しそうに美味しそうなケータリングの説明をしてる様を延々見ていました。ものすごく美味しそうでものすごく可愛かったです。ドMか?


3日目

朝豆乳甘酒 昼冷製スープ 夜味噌汁

とにかく美味しいものが食べたくてしょうがない。ここまでくるとお腹は基本的には空いてないんですが口が美味しい味を求めているんです。元々食事がものすごく好きということもあり、ある種の中毒なんだろうな、そもそも今までが異常に食べ過ぎだったんだろうなとか色々考えました。甘いものがあまり食べられないんですが、不思議なことにケーキやアイス、カステラ等の甘味代表格が大量に脳内ジャックをかましてきてとにかく甘いものが食べたい…ショートケーキをこれでもかと食べたい…と●年ぶりの甘いもの欲がすごいことになりました。黒糖を食べながら必死に我慢しました。誰だ3日目になったら食べたい欲落ち着いてくるとかいったやつは

ファスティング3日目くらいになってくると朝の目覚めが非常に良くなるという話をネットで見かけてものすごく期待していたんです。なんせ私はとにかく寝起きが悪い。家族はおろか友達にも「あんたは本当にひどい」と言われるくらいひどい。しかしどんなに寝ても治らない。この日は出社日というのもあり、さあどうだ!?と思ったんですけど普通に二度寝して遅刻しかけました。でもいつも日中どんなに寝ても眠くなってしまうのにこの日は一切眠気が襲ってきませんでした。意識がわりとスッキリしている感じです。

いつぞやのメンバーのお話で丸山さんのファスティングスケジュールをスタッフ内で会議、共有するというものがありましたが、たしかにメンタルに結構波が出てくるため一理あると思いました。1日目のお腹が空きまくることの不機嫌さ、2日目のふわふわポワポワ感を共有しておくことによってフォローの方法を考えたりとかしてたのかな?と。知らんけど。なんにせよ食べないということは食べるの大好きマンにとって困った問題です。なぜなら食=娯楽だから…

正直私もここ最近の楽しみは食べること、飲むことくらいしかなかったので楽しみが一気になくなった虚無感が押し寄せて止まらず…(自発的にやったくせに)この食べたい気持ちをどうしたかというと、クックパッドを見て「ファスティング終わったら絶対これ作ろう…」と夢と期待を膨らませつつお気に入りに入れまくりました。とても楽しかったです。夢があるから人は生きられるんですね、身に染みました。

この日は雨ということもあってか頭痛がとにかくひどくて20時に寝ました。健康…


4日目

朝豆乳甘酒 昼グリーンスムージー 夜味噌汁

サタプラの日です。いつも時間になると勝手にテレビがつくようになっており、本日の丸山さんを見て今日も宇宙一可愛いことを確認したら眠気に負けて寝落ちパターンが常だったのですが、今日はぱっちり眠気成分一切なしで最後までサタプラを見ることができました!前日20時から寝ていたということもありますが、どんなに寝ても、12時間以上寝てもいつも眠気が取れないためこれはいたく感動しました。

サタプラ終わったら久しぶりに絵でも描こうと思えるくらい元気になっていて我ながらびっくりしました。最近創作意欲がめっきりなくなっていたので…頭もスッキリしていて、だるい・眠い・帰りたいの三拍子の通常モードが全然顔を出さなくなっていて驚きました。

まあ描いてたら普通に行き詰まったのでペンをぶん投げて気分転換も兼ねて久々にリ●グフィットをやりました。人間食わなくても動けるもんですね…

このように「今ならなんでもできる気がするわ」という謎の全能感はあったんですが依然として食欲は消えず。この日のツイッターを見返したら「美味しいものの味がするガムが欲しい」とか書いてありました。発想がアホ

録画したまままだみてなかった大江戸グレードジャーニーを見ましたがこれがとんでもない飯テロドラマで…丸山さん演じる辰五郎はじめとした演者さん達が美味しそうにご飯を食べる様を見た瞬間途端に鳴る腹、襲いかかる食欲…そのまま立て続けにその日の放送分を視聴、とてもいい話の回で感動のまま次週へ!となったところで食欲に耐えきれず寝ました。全能感は食欲に負けた


5日目

朝兼昼 豆乳甘酒 夜味噌汁

普通に10時過ぎに起きました。誰だファスティング中は目覚が良くなるとか言ったやつは

とうとう最終日でしたがこれと言ってすることもなく昼過ぎまで弱虫ペ●ルを泣きながら観て洗濯した後にひたすら絵を描いてました。最近集中力が途切れがちで全然筆が進まなかったんですが、頭スッキリしてるなー、と実感した前日以上に集中して取り組めた気がします。途中で行き詰まってどうにもならなくなったら気分転換に明日食べる用の回復食(昆布出汁で大根を煮込んだやつ)を作ったり買っておいたぬか漬けを切ったりなぜか胡瓜の漬物を作ったりお料理動画を見たりしました。

しかしよくネットで見かけた断食をきっかけに断捨離しましたとか後回しにしていたことをやり遂げましたとかいう気持ちがぜんっぜん沸いてこない。みんなどこからその気持ち持ってくるの?偉すぎない?私は一刻も早く明日にならないかな、久しぶりに食べるご飯はさぞかしうまいだろうな、明日から何作って食べようかなということしか考えられませんでした。私はどこまでも食欲の化け物でした。


あとはファスティングと同等の日にちを回復食といって消化の良いものを中心に献立を作り徐々にもとの食生活に戻していくといったところです。ここで失敗すると見事な リバウンドコースまっしぐらなので気をつけなければなりません。


今回の目的は丸山さんと同じ境地に立つ、人は食べなくても生きていけるのかという実験だったので回復食の話は割愛します。

まとめると


・食べなくても体調は悪くならない(最低限の塩分糖分水2リットルは必須)

・3日目くらいから日中眠くなくなる(寝起きは個人差あり)

・4日目から頭がスッキリして体が軽くなる

・食べたい欲はしつこく残る

・当たり前だがそこそこ痩せる


空腹は慣れれば割と耐えられるけど「何かを食べたい」という気持ちだけはとにかく消えませんでした…いかに自分が食を娯楽化しているのかということを痛感しました。だって、美味しいは楽しいんだもの…同時にどれだけ無駄食いしているのかということもよく分かりました。いかんせん酒を飲むと食欲マシマシになるもので…私の食べていたもの80%くらいは無駄食いではなかろうか?

食欲が湧いてくるたびにもうこんな意味わからんことやめようか…と何度も悩みましたが、丸山さんもこういう気持ちを味わっていたんだろうか…と思ったら耐えるしかないな…と…メンバーに散々いじられていたポヤポヤ感と不機嫌さは身をもって体感できたのでなんか、やって良かったです。今後丸山さんがファスティングでポヤポヤしていてもお腹が空いてしょんぼりしていても「わかる、わかる、めちゃくちゃ辛いですよね…」って胸張って言える。でも丸山さんがこの苦行を何度も繰り返している意味はわからない…体絞るならもっといい方法があるはず…ドMか…??

今回ここまで苦戦したのは私の食い意地が張りすぎていたというところが大きいと思うので、食事に対する執着が普通の方は多分ここまで苦しまないんじゃないかなと思います。


一応ダイエット面の結果も書いておきます。

怖くて体重計が乗れなかったためもとの体重が不明です。正直そんなに変わるとはと思わなかったんで、比較できないことにめちゃくちゃ後悔していています。人生マックスで太っていたのは確実でした。久々に乗った体重計が久々に見る数字を叩き出していたのと、見た目からして2.5〜3キロくらいは痩せたんじゃないでしょうか?3日目くらいでバッツバツだったズボンのウエストがスッと入るようになってたくらいウエストは見た目にも変わってました。あとパツパツだった太ももにも余裕が生まれていました。太ももは全く期待していなかったので意外でした…棚ぼた…

それよりなにより、去年のライブのために買ったお気に入りのスカート!!去年着ていた時はウエストに余裕があったのに、今年はギリギリチャックが上げられるかどうかくらいまでに成長してた我がウエスト…普通に着られるようになってました。これが一番嬉しかった…!!これで去年の服を着回せる…!!!(新しいの買いなよ…)


せっかくここまで体重落ちたのでリバウンドしないように気をつけたいですね…本当に…ちゃんと節制して運動して、元気わんぱくワンパックルート回避頑張ります。


すごく長くなりましたがここまで読んでくださった方いらっしゃいます?ありがとうございました。

祭りのあと

人生で初めてジャニーズのライブに入りました。初めて参戦したのが関ジャニ∞の十五祭という記念すべきアニバーサリーライブでした。

この一週間であまりに多くの事情が変わってしまいましたが、やっぱり初めて入ったライブのことを記しておきたいので拙い文章ですが残しておこうと思います。

東京三日間入りましたが、アリーナ、マジで一番てっぺん天井席、一回スタンドど真ん中、あらゆる席を経験させていただきました。この三日間ごしゃまぜのガーッと並べただけの感想です。楽しかったことだけをこの記事に残したいので、ライブの感想しかありません。

 


絵巻から始まる彼らの歴史、エンターテイメントとして見られるようにさっくりとまとめてありますが、共に歩んできたメンバー二人が抜けるって、わかっちゃいるが生半可な辛さではないだろうなーと改めて思いました。でもそれでも前見て歩いて行くんだよ俺らはよー!!!っていう強い意志を感じました。決してお涙頂戴にしない、ただこういうことが過去にあって今があるんだよっていう演出がとてもとても好きです、大倉さんまじで天才ですね。

その映像からかかる松竹座の緞帳、鳴る開演ブザー。ラジオを拝聴しましたが、昔を知らないファンを昔に連れて行ってあげたかったと。セトリもバンドだけじゃない俺たちを見せてあげたかったと。ファンと俺たちのためのライブにしたかったと。こんなこと言われたら新規ファン嬉しすぎて涙腺がバカになりました。どんだけ大切にしてもらってるんだろう、彼らに感謝してもしきれないです。

 


∞o'clock!これがもうバチクソにかっこいい。

私これ数回しか原曲聞いたことなかったんですけど、歌詞がもうねーーお互いの愛とリスペクトしかない、すごい、それを出来上がっている曲の中で美しくおさめる彼らの技術力よ、好きだわ…(歌ってる人が歌詞を書いている前提で話します)

錦戸さんへの大倉さんの歌詞のmy man見て、最近お揃いの指輪をつけていた彼らを思い出してンンーーッッたまんねえなtornちゃん…ってなりました。

錦戸さんからの安田さんへの歌詞、最強に愛じゃないですか??どうしたらこんな尊い歌詞が書ける??彼の生き様を尊敬し、彼の今後がもう曇ることのないように身を案じ、彼の行く末に期待をし、いろんな角度の感情をこの短い歌詞に詰め込める錦戸さんやっぱり天才だなと思います。

個人的にこの時投げキスをすごいキメ顔で投げ続ける村上さんが大好きで大好きで大好きです。めちゃくちゃかっこいい、アイドル中のアイドル…

 


TWL、途中で錦戸さんが丸山さんを受け止める振り付けが初めて見た時からすごい好きで、今回ちゃんとダンスを見られて凄くしあわせだったんです。

ずっと双眼鏡覗いてニヤニヤしながら見てました。かわいいね、かわいいよ。

 


ブリュレ、すごかったです。

私は今回初めて初参加だったから、最初からずっと圧倒されっぱなしだったんですね?生で見る彼らを、しかも初日はアリーナというのもあってあーこの曲知ってる、バカみたいに聴いとったやつだぁーって現実味もなくペンラをぼんやりしながら振ってたんです。そんでバクステ行った彼らが披露したブリュレ、関ジャニ全オタクの夢と希望のブリュレをようやくこの目で見たんです。その時ようやくああ、私のクソみたいな人生を救い上げて、今日までたくさんの楽しみを与えてくださった神様たちが歌って踊ってるんだと思ってめちゃくちゃ泣けてきたんです。ブリュレで泣くなや…と我ながら思うけど、やっぱりこの曲はエイタメ円盤見てからずっと私の憧れだったんです。普段あまり踊らない彼らが華麗に舞い踊る姿が無性に泣けて泣けてしょうがなかったです。

 


一秒kiss、これ私の中でもう一生忘れられない曲です。生まれて初めて推しのライブに参戦して、ファンサもらえた曲なので…ツイッターにも書いたので2度目になってしまうんですが…

まずトロッコ道間近にいたのでメンバーを超至近距離で拝めたんですが全員顔がいい。いやわかってたけどめちゃくちゃかっこいい。全員生きてた、伝説の生き物じゃなかった。横山さんに至っては歩く芸術作品か?くらいの美しさでいっそ恐怖でした。あんな美しい人間いるか…???いたわ…横山裕

丸山さんは息するようにファンサしていて生粋のアイドルさんだー!!!!というのを目の当たりにしました。そして生で見るとかっこよさと可愛さが天元突破している…何度でもいうがアイドルになるため、アイドルを全うするため生まれてきた人なんだなぁと改めて確信しました。うちわ探してる時のキョロキョロ顔がアッ円盤で見た顔だ…ってなって勝手に可愛いなって思ってました。

私が初参戦ということもあって、一緒に入ってくださった友人たちが「絶対にお前がファンサもらえるようにがんばるから」って言ってくださったんですね。

私はよくわからず「おお??あ、ありがとう??」って返したんですけど、一秒キスとRAGEの間でトロッコ横並びになった時、そこから5列目にいたんですけどめちゃくちゃ二人が私のことを丸山さんファンってアピールしてくれて。

まず友人たちを見て私を見た丸山さん、目があっただけでいやもうこの世の奇跡やんけ…って思うのに私のファンサうちわ見てラスサビの最後のkiss部分でわざわざ曲のタイミング計って投げちゅしてくれたこと一生忘れません。

友人たちの優しさもすごい沁みて一生忘れられない宝物みたいな出来事です。友人のことをきょと、とした顔で見た後に顔を向けてくださった丸山さんの挙動に「人間みたい…」っていう感想を抱きました。私は丸山さんのことを神様だと思いすぎている…

 


アイスクリーム、いやもうこれはめずらしくネタバレ踏んでなかったからマーーーーまじかよおいおいおいでした。ヤンマーすげえ、この世の奇跡でバチクソにかわええ、なんだこりゃあ…でした。しかも持ってきたのがチョコモナカジャンボ!!!!どんだけPRキャラとして命かけてんだよって笑いました。一階スタンドの席の日、オーラスの日だったんですけどクレーンから穏やかな顔で客席を見渡す錦戸さんがあまりに儚くて美しかったです。

皆さんもそうだと思うんですけど、アイスクリームの安田さんが愛おしそうにりょちゃを見る目と、りょちゃがそれを照れ臭そうにくすぐったい顔で受け止めるのが大好きでした。何日目かで、最後りょちゃが安田さんに華麗なお辞儀をするのがめったんこに可愛かったです。

 


二人の花、これ多分真っ先にネタバレ踏んで心が腐敗してたんですがそんなのどうでもよくなるくらいにやはり生で観れて良かったです。正直生きている間に生で見られると思っていませんでした。天才プロデューサー大倉さんに大きな拍手を!!!!

白スーツで美しく舞い踊る倉丸さん、本当にかっこよくて…見ていて私やっぱり丸山さんのダンスが好きだーーーーってなりました。しなやかで指先まで気を配って美しくて…自分を魅せると言うことに関して天下一品過ぎる…

ずっと双眼鏡で丸山さんしか見てなかったんですけど、ふと振り返って正面モニターにオレンジの百合(華麗、愉快、軽率)、緑の薔薇(希望を持ち得る、穏やか)が映っていて。これ誰が考えた???大倉プロデューサーですか??オタクが絶対にあとで花言葉調べるのわかっててやった???だとしたら本当にどれだけ頭が回るんだこの方は…もはや怖い…しかも意味もドンピシャすぎて怖い…オレンジの百合、軽率ってマイナスな意味もあるのにそれをそのまま採用するところに、大倉さんのいつもほんの少し毒を含ませるスタンスが垣間見えてめちゃくちゃ好きだ…ってなりました。本当に大倉さんが考えたかどうかわかんないですけど…早く円盤でエンドレスリピートしたいです。

 


はにかみオブリガード、こりゃあエモい エモさの塊…

横山さんめっちゃトランペット上手いなぁ~とびっくりしました。努力の鬼…

元のダンスを知らないのですが、あの絶対に横山さんが村上さんを見ないのは元々の仕様ですか??それともどうしようもなく照れ屋なだけですか??それともその方がファンが喜ぶって思っての演技ですか??真相はわかりませんがなんにせよ可愛すぎませんか??俺たちは前しか見ないんだ~からの横山さんが背を向けたその背中に向かって全力で歌い踊る村上さん可愛すぎませんか??話には聴いていたけど生村上さんのダンスまじで美しかったです。

 


masterpiece、実を言うとトップ10に入るくらい好きで好きでえいとさんにハマってずっと生で聴きたかったやつだったんです。これも生きているうちに見られるとは思ってませんでした。感謝しかない。

何が好きって大山田の究極のハモリ芸です。すばるさんがいないのでパート変動あるし、確か安田さんがどちらかというとメインパート歌ってた気がするんですが(詳細覚えてないので早く円盤見て歌割り確認したい)丸山さんのラップと倉丸さんのハモリ職人芸聴けただけでもういいんだ…

ずっと倉丸さんに見とれてたんで最後の方の連発花火びっくりしすぎて初見時心臓止まるかと思いました。

 


蒼写真、おもちゃのピアノを弾く錦戸さん、絵画…???ってくらい美しい光景でした。ピアノからの時計の針が~にいろいろなことを思ってしまって…まだ感情がまとまらない部分があるのでとりあえず感想保留です。

 


大阪ロマネスクを入れるタイミング、あれだけ大切にされている歌だから場所によっては泣かせにいくこともできたと思うんですけど、それをせず自然な位置におさまってるのがにくいなーと思いました。絶対しんみりさせないという強い意志を感じる…

天井入った時に一緒に入った幼馴染から、この曲はファンもみんな踊れるから上から見たときにすごい綺麗だよって教えてもらってたんですけど、本当に美しかったです。あんなどでかい会場にいた全員が1つになってた。夢のような幻想的な光景でした。

 


もんじゃい~バンドのターン、めちゃくちゃ楽しかった!!!本当に楽しかった!!!すごいよくできてるなーーって感動したのがコールアンドレスポンスがいる曲!!客がどこで何を言えばいいのかわかるようにほんの少し早めに表示されるようになっていてなんて行き届いた親切設計…もはや手厚い介護…と思いました。

バンド曲の時の大倉さん、本当に本当にずるいくらいかっこいい…あの大きな体でダイナミックにドラムぶっ叩くのなんか惚れるしかないだろ…当たり前ですが全員もれなくうまかった、ここまで来るのにどれだけ努力されたのか、もう何もかもが尊い、つよい

丸山さんベース弾いてる時、美とかっこいいと色気しかなかったです。いつもの丸山さんはどこだ…どこに隠した…探せばあるはずだ…いや、無い…なんでだ、すごい、かっこよすぎて脳がダメになる…(無限ループ)

安田さんちょいちょいアドリブ入れてるなーーって、見ていてまじで楽しかったです!音楽にどっぷり浸かって一番音を楽しんでるのがわかって、音楽を愛し愛されてるなーっていうのがひしひし伝わってきました。あとわかってはいましたが歌がとにかく上手かった、才能に溢れすぎている…

錦戸さん、お前何様だよっていう感想で大変申し訳ないのですが思ってた以上にめちゃくちゃ歌が上手くて驚きました。歌が、うまい、うますぎる…tokyoholicのがなるような歌い方がとにかくハマっててええ~~永遠に聞いていたいわぁ…って強く思いました。2日目歌詞間違えちゃった後何が何でも挽回したる…!!!っていう意気込みがバシバシ感じられるくらいの熱が入った歌、神がかり的なかっこよさでした。間違えちゃった時の顔があまりにうさぎちゃんでどうしようまじで可愛い気が狂うってなったのに一瞬でギャンギャンにかっこよくなったの振り幅でかすぎて脳の処理が追いつかなかったです。

 


LIFEで過去の映像流すの反則だろ…特にラスサビ入る前大倉さんのドラムが強調されるところで過去の大倉さんのライブ映像同じタイミングで重ねるの反則すぎるだろ…過去から今へ、目の前の向こうへ繋げていく演出は泣いてしまうって…

 

あとアンコールのメドレー、すばるさんのパートを横山さんと村上さんに割り振ってくれた演出が粋でした。こんな粋なはからいあるか!??ってくらい素敵で笑っちゃいました。

あとあと、前向きスクリーム!のエイタメの時の安田さんの全力ダンスがすごい好きで、生で見られて幸せでした。めっちゃ楽しそうでこっちもニコニコしちゃったし、あそこまで踊れるようになれたんだなぁと思わず涙が出ました。


メンバー挨拶、特に安田さんの言葉がとにかく好きで。病気になって普通のありがたさを知れたから良かったって言える安田さんの器の大きさ…こんな人いる??人生何周したらこんな達観した考えができるんだろう、あまりにすごすぎる…渦中にいて苦しくて辛くてしょうがなかったはずなのに、それすら全部抱えて全部糧にして生きていく安田さんが本当に好きだな~やっぱり神様みたいな人だな〜って思いました。

 


もうちょっと書ききれないくらい好きなところあったんですが書いていて終わりがないのでこの辺で…

何回も言っていい加減うるさいわ!!!って言われそうなんですが、人生初のアイドルライブ、そして推しグループのライブ、本当に本当に本当に楽しかったです。楽しくない瞬間なんて当たり前ですが一瞬でもなかった。人生初のガチの天井席ですらめちゃくちゃ楽しめました。それくらいえいとさんたちが、ファンも彼ら自身も楽しいと思えることだけを隙間なく詰め込んでくれたんだなと。とんでもないプレゼントを頂いてしまったなぁとしみじみ思います。長年ずっとライブやってればこの曲もういい…とかセトリがマンネリとかなんとかいろんな感想がありそうなものですが全然見かけなかった。私のタイムラインがそうだっただけで世間ではもしかしたらマイナスな意見もあるのかもしれないですが、というかあるんでしょうが、本当に楽しかったという感想しか今のところ私は見てないです。「ファンファースト」と仰っていましたが、本当にファンの見たいものは何なのか、ずっと考えてくださった答えがこのステージだったと思うと何度思い返しても泣けてきます。8人からのファン、7人からのファン、6人からのファン、いろんなファンがいる中誰一人として置いていかない、みんなで一緒に楽しめるように。相当難しいことだったと思いますがそれでも成功したのは偏に彼らがこんなにもみんなで共有できる楽しさということに重きをおいて尽力してくださったからに他なりません。こんなに優しくてあったかい人たちいるんですね。

彼らを好きになって、彼らに出会えた人生でよかったと心から思います。こんなにも色々もらってしまっているのに、何も返せないのが歯がゆくて仕方ないです。

このいろんな感情をうまく言いあらわせる語彙力がなくて、いろいろ考えてみても、ありきたりな言葉でしかないんですがやっぱりありがとうしかないんです。

いろいろな経験をして、ボロボロになりながら、それでも全部抱えて1つもこぼさないようにしながら笑ってがむしゃらに前に進もうとする彼らの全てを見届けたい。

これからも関ジャニ∞が続く限り一緒に走らせてください。

今まで続けてきてくれてありがとう。

続ける選択をしてくれてありがとう。

推しカラーの取り入れ方

こんにちはひとでです

 

悩みがあります

 

推しのカラーを「ひっそり」日常に取り入れるにはどうしたらいいか、です(もっと別のことで悩みなよ…)

 

私の推し、丸山さんは皆さんご存知太陽のようなオレンジ担当なのですが、私は今まで生きてきてオレンジの服を買ったことが思い返してみる限り一回も無いと記憶しています

比較的どんな色の服でも気に入れば軽率にホイホイ買うので、他のメンカラの服は沢山あります

が、オレンジの服って中々出会えない上に上級者向けすぎて手が出ません

好きな服が制限されない学生時代ならまだしも、社会人になってド派手な色を着るのもどうなの…という気持ちもオレンジを身につけることを邪魔してきます

しかも私はオレンジ色が絶望的なまでに似合わない

ならば小物でどうだ!!!!と思ってもそんなにオレンジの小物って見つからないしあったとしてもデザインが気に入らず…

八方塞がりです

もうオレンジを日常に取り入れることは諦めよう…そう思っていました、昨日までは

 

ふと気づいてしまったんです

自分のデスクの広範囲が目に眩い蛍光オレンジの付箋にまみれていることに

異常に忘れっぽいので、デスクやパソコンに付箋を貼りまくっているんですが、ものの見事にほぼ全部オレンジ色

 

どうやら丸山さんにハマって以来、職場に大量にストックしてあるカラフルな蛍光色の付箋の中から無意識にオレンジだけを選び続けてきたようです

 

そうか、知らぬ間に日常にオレンジを取り入れていたのか自分…とちょっと驚いたのと同時に、となりに座っているジャニオタの後輩(別グループ推し)や私が丸山さんを好きと知っている人たちに「こいつわざわざメンカラの付箋選んでやがる…痛い、気持ち悪い」とか思われてたらどうしようと急速に湧き上がる恐怖

オレンジを日常に取り入れたい気持ちはあるがそうじゃない!!!この無意識は恥ずかしい!!!!今すぐ付箋全部撤去したい!!!!私のデスク冷静に見てみたら想像以上にオレンジに侵食されている!!!!!こわい!!!!!!!!!

 

 

ということで推しの色を「ひっそりと」取り入れる方法、誰かオススメあれば教えてください

 

以上

備忘録

初めましての人もそうでない方もこんにちは、ひとでと申します

 

マシュマロでエイトさんにハマったきっかけは?と聞かれたので備忘録ついでにツラツラ書いておきます

すごく気持ちの悪い、なおかつファンの方に怒られまくりそうな頭のおかしいハマり方をしておりますのであまり見るのはオススメできないです…

 

そもそも私は昔からアイドルや芸能人というものにほぼ興味がなく、今世でジャニーズというものにハマる予定は一ミリもありませんでした

ジャニーズでメンバー全員の名前をちゃんと言えるのはTOKIO、嵐、V6くらいのレベルでした

好きな芸能人を強いて言うならうぬぼれ刑事で惚れた長瀬さん、堺雅人さん、ずっと崇め奉っている新垣結衣神、神木隆之介きゅんくらいでした

家族全員漫画好き、高校上がってからはガッチガチの二次オタに染まった私がどうしてジャニーズにハマってしまったのか

 

幼馴染で関ジャニの大ファン(錦戸担)がいたのでさすがにグループの存在と錦戸さんは知っていましたが、それ以外に最初に関ジャニの人という認識をちゃんと持ったのは踊れGMに出ていた大倉さんでした

このイケメン誰だ!?めっちゃくちゃかっこいいな!?!?と感動しググったら関ジャニ??関ジャニの人なの??へえ、意外だな…??で当時終わった私は今考えると本当にアホでした

そこから関ジャニのかの字も思い出すことなく大学を卒業し、なんだかんだ就職

そこで出会ったバリバリ仕事ができて食べ物の趣味も酒の趣味も話も合う尊敬してやまない上司がある日

関ジャニクロニクルって知ってる??すごい面白いよ〜」と発言

いろんな趣味も合うし、何より上司を愛してやまない私は「まじすか今週末絶対見ます」とよくわからんまま即答

見てみたらま〜〜これが面白いのなんの、この人たち本当に、本当にジャニーズ??と感動すらしました…

その時点で知っていたメンバーは、クイズショウに出ていた横山さん、錦戸さん、大倉さん、歌が上手いとよく聞くすばるさん、夜更かしの村上さんでした

テレビ自体アニメ以外基本見ないのでこれだけ知ってるだけでも割と奇跡でした…

面白いバラエティを観たかっただけでメンバーに興味があるわけではなかったので山田、どうしても覚えられないの巻

そこからポツポツYouTubeで昔の放送を漁るようになりいきなりドッジやイケメンスポーツをちょっとずつ履修していきました

見ていくうちに横山さんの端正なお顔に惚れ込み、たまにYouTubeで横山さんまとめを見ては幸せな気持ちになったりしていました

 

このあたりが去年の夏頃なんですが、このままハマるとしたらきっと横山さん推しなんだろうな〜〜まあジャニーズはハマんないけどなぁ〜〜ハハハくらいにしか思っていませんでした

一回CDかDVD買ってみようかな?と思ってネットでちょっと調べたことはありますが、あまりの数の多さにドン引きし、無理無理わからんジャニーズ怖いと思ってブラウザを即座に閉じた覚えがあります

すげえぞお前、この時無理、ありすぎてわからんってなったこの円盤の数々、後にほぼ全部購入するからな…って過去の自分に言ってやりたいですね

この段階でそれぞれに持っていた印象(この頃はいきなりドッジと成立させろ会見とイケメンスポーツしか見てません)

横山さん→圧倒的美、しかし負けず嫌いでたまに大人気なくてかわいい

すばるさん→ちっちゃくてかわいい、たまにめちゃくちゃやられてる

村上さん→名司会者

丸山さん→無

安田さん→無

錦戸さん→思ったより怖くない、むしろ可愛いかもしれない

大倉さん→圧倒的美、たまにサイコパス感出してくる人

私は山田を最後まで覚えられませんでした

 

転機は去年の秋に訪れました

プライベートが二年ほど地獄のような有様で、ストレス解消に通い出したバイクの教習で最初についてくださったいつもマスクをした先生

目から上が、誰かにめちゃくちゃ似ている…似ているが誰か思い出せない…

思い出せないモヤモヤを解消すべくスカスカの脳みそを絞り出して出した答えが「関ジャニの丸山さんに似ている!?」でした

ここでこの答えに至らなかったら今の私はありませんでした

 

そこから自分の思いつきを検証すべくなんとなくネットで画像を探したところ、「…こんな超絶イケメンはこのグループにはいなかったはずだ…誰だこの人は…???」と大混乱しました

バラエティでしか、しかも大体横山さんしか目に入っていなかった私はいつも顔をくしゃくしゃにしてニコニコ笑っている丸山さんの顔をなんとなく覚えていただけで、彼の真顔の破壊力を知りませんでした

すげえ、なにこのイケメン、めっちゃくちゃタイプど真ん中…(遅いよ…)

そっから慌てて丸山さんの画像を漁りまくり、見れば見るほど惚れる完璧な顔面…相当な男前顔なのに可愛さフルスロットルな笑顔…ついていけなくなる意味不明なギャグの数々…

神様、ご両親様、丸山さんをこの世に生み出してくれて本当にありがとう…この世界に圧倒的感謝

の状態に陥った私は、バラエティでの彼をもっと見たい!とYouTubeで手のひら返して丸山さんのまとめを狂ったように漁り、どこの円盤出典かを自力でどうにか特定しまくり、円盤を気が違ったように買い漁りました

この無駄なサーチ力、長い間オタクやっててよかったなと初めて思った瞬間でした

 

ライブ円盤はライブ目的ではなく特典映像目的で買うという本末転倒の買い方をしておりました…本当に目も当てられないバカ

いろいろ手に入れてホクホク幸せにほほえみデート、手錠ドミノ、24時間共同生活、寝起きドッキリ等々特典映像だけをずっと見てました

なんでこんだけ買っといてライブ見なかったかっていうと見たら最後、絶対にかっこよすぎて戻ってこれなくなるとわかっていたからです

しかも私はベース大好きマンだったので尚更(もうすでに戻れないところまで来ているのに何をトチ狂ったことを…)

 

ライブシーンがある動画、演奏シーンがある動画は極力避けていましたがある日うっかりなにかの拍子に丸山さんのベース演奏シーンを見てしまい「イケメンが過ぎるし想像を大気圏ぶち破って超えるレベルで上手い〜〜!!!!?!?????」と案の定さらにど沼にハマり見るのを躊躇っていたライブ映像をあっさり解禁し、あまりにも名曲揃いで震え上がりながらCDを借りまくり(基本邦ロックばっかり聴いてました)、さらに加速して燃え上がりツイッターでエイターさんを手当たり次第フォローしまくり、社会人になってからペンを握っても全然絵が描けなくなっていたのにフォローさせていただいた絵イターさんたちに創作意欲をバリバリ刺激されインターネットお絵描きマンまで復帰して今に至ります

 

あ、本当にど沼にハマるきっかけになったバイク教習は運動神経なさすぎて行くたびに怒られるのが嫌になったのと、もとから一つのことしか手につかなくなるタイプで、関ジャニで手一杯になり通うのが億劫になったためやめました

何しに行ったんだって言われたら、もう本当にエイトさんにハマりに行ったようなもんですね、我ながら狂気じみていて言っていて意味がわからない

 

アホで最低で気狂いみたいなハマり方をした自覚があるのでエイターって名乗れないな…ってつくづく思います…

でも今年のライブは絶対行きたいんですよ…彼らを一目でいいから生で拝見したいです…

 

ここまで読んだ方います?

気狂い女の顛末、ご静聴いただきありがとうございました、お疲れ様でした